※個人的な体験と、自身の読んだ書物や、見聞きした内容、または、医師の先生や、福祉関係の方々に言われたことなどを、軸に、個人的な意見も多々入っておりますので、患者として、こういう考え方、といった紹介説明文になりますので、それらを踏まえられて、ご覧いただけますと幸いです。
統合失調症の本当の原因ですが、実際、分からないです。
というのが、正しいような気もします。
どういうことか?ということも含めて、一般的な世間より各資料とし、知識と当事者患者の体験より考察させて頂きました。
1.統合失調症の本当の原因とは?
2.発症の原因と思われること
3.避けるには
4.回復するには
5.各仮説への考察
6.どうすればいいのか?
1.統合失調症の本当の原因とは?
上記の通り、現状、分かり切れていない、というのが状況かと存じます。
その中で、個人的に思うのは2点あります。
それは、先天的な遺伝と後天的な遺伝(環境遺伝)が原因ではなかろうかと存じます。
例えばの話ですが、先天的な遺伝として、それほど、難しい話では無いかと存じますが、つまり、「真面目」とか「誠実」「正直」「頑張り屋」という誰かに、負担をかけないで頑張ろうとする気質の方が居るとします。
上記に加え、後天的な遺伝(環境遺伝)として、もしも、予期せぬストレス(有害な因子の干渉)が発生したときに、上手に回避できず、全て真に受けてしまう。
これは、その「有害な因子の干渉」にすらも、負担をかけないようにしようとし、自己犠牲を選んでしまうという、私の中では、よくあると思われるパターンです。
※余談ですが、この障害になってしまう人の多くが、この点であるとしたら、本当に、この障害になる人は、良い人ばかりということになります。
話が戻りまして、この時に、なりやすいヒントが隠されていると存じます。
参考リンク:
統合失調症の経過・患者当事者の体験による各時期の実情と考察による説明
2.発症の原因と思われること
上記の通り、遺伝的な面「頑張り屋」「真面目」などの気質に加え、有害な因子の干渉を受け続け、頑張りすぎた結果、発生する状況として「後天的な遺伝(環境遺伝)」が原因に近いのではないかと現状、考えております。
参考リンク
3.避けるには
私の行った方法になりますが、大きく3点です。
・体調管理
・有害な因子の干渉を避ける
・環境遺伝
・体調管理
安心して眠れる睡眠(安眠)、服薬に加え、可能であれば、規則正しい生活。
また、居場所や、役割なども、大事と存じます。
こころに余裕のあることが、結果、負の状況を避けるのに、役立つかと存じます。
参考リンク:
統合失調症・発達障がい者の日常生活方法!居場所を作る方法!働く方法!
・有害な因子の干渉を避ける
退院後、デイケアに通っていた時に、図書室がありました。
当時、日給200円の食器洗いの作業でしたが、初めての社会活動として、とても楽しかったです。
お昼休みは、いつも、奥の図書室で過ごしました。
そこに古い本があって、その本を全部読んだわけではありませんが、中に「有害な因子の干渉が、障害の原因の一つ」のように書かれていたかと存じます。
具体的には、苦手な方とは、距離を置く。
けんかしないで、距離を置く。
社会的に申しますと、「WinWin」が難しい際の「No Deal(取引をしない)」というイメージです。
下記に、実際にありそうと思う例を3つ考察してみました。
課題例 ケンカをした場合
AさんとBさんという当事者が、同じ病棟で入院していました。
Aさんの個室入浴時間が過ぎて、Bさんの個室入浴時間が来たので、Bさんは、はやく入浴室から出てきてほしい、Bさんに訴えました。
Aさんは、陰性症状(返事ができずらい)が出ており、返事が上手にできず、また、シャワーを止めるにも、時間がかかります。
その為、Aさん自体、シャワーを浴びるまでに、時間がかかっており、実際シャワーを浴びている時間も、Aさんは、少ない状況でした。
ただ、Bさんは、予約を、ちゃんとしており、また、Bさんの後にも、他の方が個室入浴室の予約を入れており、Aさんが、出てこない分、Bさんの、個室入浴時間が減っていたのです。
Bさんは、個室入浴を入院中の楽しみにしていました。
その為、Aさんのケースは、Bさんからしたら、初めてで、動揺もあり、また、以前、Bさんは、次の人の時間を気にして、シャワーが途中でも、すぐに個室入浴室の順番が来たら、代わってあげた事もありました。
そのため、返事の遅いAさん、また、返事の声の小さなAさんが、入院中で、がんばって「すみません、いまでます」と一生懸命、言いながら、シャワーを止めて、着替えている最中も、Bさんは、だんだんと、Aさんに対して、陳情の声が大きくなっていっていました。
その間も、聞こえないのですが、Aさんは、一生懸命、すみません、と言いながら、着替えており、やっと出てきたのは、Bさんの予約時間を15分も経過した状態でした。
Bさんは、先に予約していたにも関わらず、Bさんも、一生懸命にAさんに訴えていたにも関わらず、Aさんから、無視されていた(Aさんは、小声で一生懸命に、Bさんに謝っていましたが、Bさんに聞こえなかった)と思い、Bさんの個室入浴時間が、本当に少しになってしまい、Bさんが、そのことで、Aさんに怒りの声をあげました。
そして、Aさんが出てきたら(※個室入浴室は、鍵がかかるのです)、すぐに、Aさんを押しました。
また、Aさんも一生懸命にがんばっていたのに、Bさんから、いきなり小突かれてしまい、感情的になってしまい、Bさんに突っ込みました。
すると、近くの他の当事者患者が、それを見ていて、慌てて看護師さんを呼び、BさんとAさんの話を聞いたうえで、一時的にAさん、Bさんを保護室で、様子を見る事になりました。
成功例 ケンカをしなかった例1
上記と同じ例ですが、AさんとBさんという当事者が、同じ病棟で入院していました。
Aさんの個室入浴時間が過ぎて、Bさんの個室入浴時間が来たので、Bさんは、はやく入浴室から出てきてほしい、Bさんに訴えました。
Aさんは、陰性症状(返事ができずらい)が出ており、返事が上手にできず、また、シャワーを止めるにも、時間がかかります。
その為、Aさん自体、シャワーを浴びるまでに、時間がかかっており、実際シャワーを浴びている時間も、Aさんは、少ない状況でした。
ただ、Bさんは、予約を、ちゃんとしており、また、Bさんの後にも、他の方が個室入浴室の予約を入れており、Aさんが、出てこない分、Bさんの、個室入浴時間が減っていたのです。
上記のケンカしたときと比べて、今度は、Bさんは、今朝、よく寝たせいか、落ち着いており、Aさんが、個室入浴時間が過ぎていて、Bさんの時間が減っていても、冷静にAさんを待ちました。
また、ノックも何もしませんでした。
ただ、Bさんは、Aさんが出てくるのを待ちました。
また、Aさんが出てきたときに、Aさんがびっくりしないように、Bさんは、個室入浴室から離れた椅子に座って、窓の外を見ているように待ちました。
Aさんが、出てきました。Aさんは、一生懸命に、なるべくはやく出てきたのですが、それでも、15分間遅れてしまいました。
後の順番の人(Bさん)が、いなかったため、Aさんは、ホッとしました。
そして、Aさんは、今回のことを反省して、次回は、もっと、はやく出てこれるように意識をすることができました。
また、Bさんは、Aさんが出て行って、こっそり入り、時間以内に出てきました。
そのことを、看護師さんは、みており、Bさんの体調が、良くなりつつある、とBさんの主治医師に報告をしました。
Bさんは、入院中、Bさんの診察がありました。
その時、Bさんは、落ち着いており、また、主治医師は、当時の看護師からの報告を受けていることと、その診察でのやり取りを診て、Bさんの外泊を決めました。
Bさんが、外泊に行くときに、Aさんは、Bさんに知られないようにAさんがエレベーター乗っているのを見送りました。
成功例 ケンカをしなかった例2
上記と同じ例ですが、AさんとBさんという当事者が、同じ病棟で入院していました。
Aさんの個室入浴時間が過ぎて、Bさんの個室入浴時間が来たので、Bさんは、はやく入浴室から出てきてほしい、Bさんに訴えました。
Aさんは、陰性症状(返事ができずらい)が出ており、返事が上手にできず、また、シャワーを止めるにも、時間がかかります。
その為、Aさん自体、シャワーを浴びるまでに、時間がかかっており、実際シャワーを浴びている時間も、Aさんは、少ない状況でした。
ただ、Bさんは、予約を、ちゃんとしており、また、Bさんの後にも、他の方が個室入浴室の予約を入れており、Aさんが、出てこない分、Bさんの、個室入浴時間が減っていたのです。
そして、上記課題例と同じく、Aさんは、入浴時間を過ぎて、遅れて出てきました。
Bさんは、怒りました。
その時、Aさんは、落ち着いていました。
Bさんに押された後、何も言わずに、その場を去りました。
Bさんも、それから急いで個室入浴をしました。
Bさんは、個室入浴が短かったですが、少しリフレッシュすることができ、Aさんを押してしまったことを悔いていました。
Bさんは、お風呂から上がると、すぐに、Aさんの病室を訪ね、謝りました。
Aさんは、喋れませんでしたが、Bさんに呼ばれると、ゆっくりと、Bさんのところに行き、黙って1回、一生懸命うなずきました。
Bさんは、Aさんが、うなずいたことに気づきませんでしたが、それから、Bさんは、Aさんが眠れずに、ひとりで、夜中に椅子に座っているのを見ると、こっそりと、Aさんのところに行って、看護師に気づかれないようにAさんに話かけていました。
このことを、実は、看護師さんは、知っており、全て様子を見ていました。
また、Aさんと、Bさんの各主治医に、状況を報告しました。
そして、AさんとBさんの入院中の診察があったときに、各主治医師は、上手にAさんとBさんの希望を聞き出しました。
それから、Bさんの外泊が決まり、また、Aさんの入院中のOT(作業療法)に通う事が決まり、リハビリが始まりました。
上記の例があるとして、患者同士で争う事のメリットの無いこと、また、看護師さんは、良い方である、という認識は、大事ではないかと、思いました。
・環境遺伝
環境遺伝は、先天的な遺伝(生まれる前から備わっている遺伝)に加えて、生まれた後に足される遺伝、という認識ですが、患者当事者としては、その環境遺伝を構築する、ということがヒントではないかと思っています。
今回は、統合失調症の原因について、書かせていただいておりますので、割愛をさせて頂きます。
4.回復するには
自分が良い、と思う事を続ける事と、時々、そのことを休憩することも良いそうです。
参考リンク:
ドーパミン仮説と原因を患者としての体験から効果的な回復法を考察
5.各仮説への考察
一般的に、ドーパミン仮説、グルタミン酸仮説、ストレス・脆弱性仮説というのがあるそうです。
今回は、ストレス・脆弱性仮説について、考察してみようと存じます。
ストレス脆弱性仮説とは
もともとストレスに脆弱な(もろい)素因がある。それに色々なストレスがかかり発症するものだそうです。
ストレスの脆弱性のある中、母親の感染症、栄養不良、胎児の低酸素状態、受精時点の父親が高齢、などがあげられるようです。
ただ、私個人としては、そのことを知りませんでしたので、世の中にある一般的な知識として、書かせていただきました。
個人的には、遺伝的な要因が、あるかと思われるかもしれない中で、環境遺伝(生まれた後の環境で、遺伝を変えていくイメージです)で、できるだけ対応ができないかと思っています。
それは、概念的なものかもしれませんが、例えば、1500グラムの未熟児で生まれた子供が、出生後、よく食べて、よく飲んで、未熟児じゃなく生まれた子供よりも、むしろ大きくなったりすることのように。
また、おじいちゃんは、スリムで背が高く、その子供の、お父さんはスリムで背が高いけれど、そのスリムで背の高い子供である、お父さんが、筋トレを頑張って、体格ががっちりしているとき、その子供が、生まれてから、体が、何となくがっちりしている子供になる、イメージがあるように、という実例から思います。
ただ、無理をしたら、いい、という意味ではございませんが、そういう一例として書かせていただきました。
参考リンク:
6.どうすればいいのか?
ここまで、見聞きしたことや、体験をもとに、お伝えさせて頂く中で、結局思う事としまして、あまり難しく考えずに、
「有害な因子の干渉を避けて避けて避けまくる」
「安眠(安心して睡眠)を目標にする」
「服薬を続ける(医師に減薬の希望を出したうえで、体調が整ってきたら減薬をされていくかと存じます。)」
また、自己判断で、服薬をやめてしまうときがあるかと存じます。
こういう時は、再発のリスクが発生しているかと存じますので、医療機関との連携をしながらの方が、時間の限りある人生の中で、夢を叶えるなどの自己実現に直結していくことかと存じますので、患者当事者としては、服薬をやめたほうが得策か、冷静に判断をしたいところです。
まとめ
はじめに書かせていただきましたが、「統合失調症の原因は分からない」の意味ですが、ここまで考察をさせて頂きました上で、思う事ですが、統合失調症の原因探しをすることよりも、具体的に予防をすること、また、発症してしまったら、回復する手段を取り入れる事、また、再発を予防すること、などが、正のスパイラルかと存じます。
医療従事者の方々にとって、原因究明を行うことでの、治療法の確立のために、お役立てできればと思う事と並行して、当事者患者と、ご家族の方々にとっては、まずは、目先の体調をよくする、という事の為の「安心」できる生活の確立には、どうしたらよいか?を考えることが、大きく、「統合失調症の本当の原因」についての回答になればと存じます。
ここまで、ご高覧頂き、誠に有難うございました。
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