▼自閉症の概要
自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群を、「自閉症スペクトラム症」と、2013年アメリカでまとめて表現をするようになったそうです。
自閉症スペクトラム症は、多くの遺伝要因が関与している生まれつきの脳の障がいだそうです。
個々のニーズに合った適切な対処で、健康的な日常(生活の上での活動)を続けられるようです。
このような特性のある中、社会的に生きづらさの現実はあるかと存じますが、伴って対処法もあります。※この記事では、自閉症スペクトラムについての情報の共有をさせて頂いております。
▼自閉症(自閉症スペクトラム症)歴史
1943年にアメリカ児童精神科医のカナーという方が、ユニークな症状を示す11人の症例をもとに「情緒的接触の自閉的障害」とう題名の論文を発表したことに始ますそうです。
また、日本での初めての症例報告は昭和35年、北海道精神神経学会誌に北大病院精神神経科の奥村晶子・諏訪望、両氏によってなされたそうです。
▼自閉症(自閉症スペクトラム症)原因
原因は現在、不明とされております。
ただ、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられているようです。
親のしつけ方法など、それが原因ではないようです。
また、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こるようです。
参考:自閉スペクトラム症とは – 原因、症状、治療方法などの解説
参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について
▼自閉症(自閉症スペクトラム症)特性(症状)
・複数状況にてコミュニケーションを求められると対処が難しくなる
・反復的な身体の運動や会話ほか個室をする、こだわりが強いなど感覚過敏また鈍感
・発達のはじめのうちにコミュニケーションが苦手、また感覚過敏や、個室やこだわりが強いなどがある。
・発達に応じ対人関係や学業や就職後も、その機能に障害があること。
・苦手な状況、また反復動作と感覚過敏また鈍感、ほか対人や学業や職場でのコミュニケーションの困難さ等が、知的障害や全般性発達遅延としては説明がされないこと
・努力が上手くいかない際の二次症状として、身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)、精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすいなど)
・言葉が遅い
・一人遊びを好む
・他の人への興味が薄い
・名前を呼んでも返事をしない
・自分のルールを強くこだわる
・一つの事に集中力が高いが周囲をよく見えなくなる
・音や、他の人からの接触に過敏
・目をそらすことが多い
・同動作を繰り返し行う
・痛みに鈍感である、
・二次症状として引きこもり、うつ、パニック障害、対人恐怖症
参考:自閉スペクトラム症とは – 原因、症状、治療方法などの解説
このような特性のある中、社会的に生きづらさの現実はあるかと存じます。
●自閉症(自閉症スペクトラム症)って、どうなるの?
症状の程度もある中ですが、言葉の遅れや、オウム返しや、会話が成り立たなかったりと、コミュニケーションの苦手さがあり、周囲との摩擦が起こりやすいのかと存じます。
「ほかの人とちょっと違う?」
と、人から言われて初めて気づくこともあると思います。
また、大人になった際も、仕事の進め方などで、思うようにいかないことも多々あるのかと存じます。
そういった「生きづらさ」に対して、公的支援もあるようです。
また、特性(症状)の中で、うつやパニック障害など、二次的な障害も起こりやすいのかと存じます。
▼自閉症(自閉症スペクトラム症)二次障害の予防
自閉症の傾向がある、お子様に、早期療育を行う例が増えているそうです。
早期からの介入した療育で、特性自体の治療とまではいかなくても、いじめや、不登校、抑うつなどの二次的な問題の予防がすることができる、といわれているそうです。
二次障害について、予防ができればと思う中で、対処法(ケアの仕方)もあります。
▼自閉症(自閉症スペクトラム症)二次障害の種類
下記、二次障害の種類と、簡易ですが、説明を致します。
●内在化障害
主に自分自身に大きく影響する精神症状のことです。
下記の種類があります。
・うつ病
気分が落ち込んだ状態から無気力になる。
→2週間以上続くと、うつ病と診断を受けます。
・適応障害
自分の居る環境(職場の状況含む)に対して適応できず、不安や抑うつ、学校や職場での無断欠席、暴力っぽくなったり、破壊的行動を起こす、などの、普段の振る舞いの障害が症状
→ストレスの原因は明確。原因を取り除くと改善へと向かうようです。
・不安障害
不安になることが主症状。原因や症状でパニック障害、恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害、物質誘発性不安障害、など、細かく分類があるようです。
→症状は、一時的でも、また、起こるのではと不安が行動に影響します。
・強迫性障害
不安障害の一つ。
自分の強迫観念は自分でも分かっていても、不安で仕方がなくなっていまうことを考える。
その不安を打ち消すための行動を強迫行動という。
→何度も手洗いをするなど、何度も行う、など
・依存症
特定の物質や行動をやめらない。
→例 パチンコなどのギャンブル、万引きなど
・引きこもり
特定の物質や行動をやめらない。
→例 パチンコなどのギャンブル、万引きなど
●外在化障害
主に他社に影響を及ばすような行動面での問題のことです。
例えば、暴力、暴言、反抗をする、など下記の種類があります。
■自閉症(自閉症スペクトラム症)二次障害の対処法
●専門医に受診する。
家族の理解や協力を得ても、専門医の指導など無しでは、二次障害への対処は難しい現状です。
また治療方針が合わないなどの際は、セカンドオピニオンも、今日は、常識的に行われているようです。
●焦らずに治療に専念
専門医の相談を第一に、次ステップで、専門医の指示で治療が大事です。
通院、生活、服薬をすることが、大事のようです。
例として、うつ病が、併発している場合、再発リスクが高まってしまうので、ちゃんと通院は、必要のようです。
■自閉症(自閉症スペクトラム症)二次障害の予防法
●適度に休憩
過度に集中して、疲れやすいので、計画的なストレスの開放時間が必要です。
●整った生活リズム
例として、うつ病だと、生活リズムが乱れていることが多い為、生活リズムが整うことで、精神疾患等の二次障害を防ぐことができるみたいです。
●自己肯定感を高める
専門医で心理療法やトレーニングを受ける事でも、自己肯定感を高めることができるようです。
参考:発達障害の二次障害とは?その対処や予防法を詳しく解説!
●自閉症スペクトラム当事者としての体験談
幼稚園に通っていた頃、幼稚園の送迎を母が自転車でしてくれていて、よく自転車から降りて、走っていました。
そのせいか、足が速い、という思い出があります。
学校では、いつも100点。
ただし、小さな時(小学3年生くらい)から、成績が落ち始めました。
多分、自分の中での、こだわりの勉強法があり、新しい教科目も始まったようで、ついていけない教科目が出てきたのだったと思います。
その最中、先生が話しているとき、よく、違う行動(横を見ていたり、教科書に集中していたり)を、よくしていたと思います。
写真を撮られる時も、いつも違うところを見て、目線が合わずに、カメラの写真に写っているものが多かったと存じます。
また、大人になっても、今も、よくするのですが、家の鍵を閉めたか、自転車の鍵をかけたか、など、何度も確認に行きます。
これらは、発達障害(自閉症スペクトラム)の視点からいくと、よくあるのかな、と思う事ができ、ある意味、普通であったかと思うと、安心をしたのか、気が軽くなりました。
●まとめ(自閉症スペクトラム当事者としての感想と考察)
発達障害、と先生に言われるまでは、当時、似た症状の統合失調症、と診断を受けていたんだと思っています。
発達障害は、いろいろな種類があるようですが、大事なことは、二次障害を起こさないための知恵(工夫)を沸かす為の知識を得ること。
また、周囲の人を、大事にすること。
私のやり方ですが、家族など、普段、喋るきっかけが多いと思われる家族や、会話を比較的よくする知人などに、普段、会話をしておいて、体調の悪い時、自分で気づきずらい際に、家族や、知人などに、「体調良くない?」と言っていただける状況を作っておくと、良いのかなあ、と思われました。
また、私の主治医師から私自身の障害について、「発達障害と先生は思うよ」、と言っていただき、私自身、発達障害と名乗らせていただくことで、自分が、がんばっている姿が同病や同症状のある方や、ご家族の方、また医療福祉従事者の方にとって、何らかの貢献になることができるのならば嬉しいです。
ご高覧を頂き、誠に有難うございました。
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